こんにちは、ゆる書評ブロガーのこうたろーです。
「今の働き方ってどうなんだろうか」「今後20年30年を考えたときに今の会社でいいのだろうか」なんて思うときありますよね。
ぼくはよく考えます、もんもんと。
そんなときにちきりんさんの著書『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』はいい感じのヒントになるな!と思ったので、紹介していきます。
表紙もかわいいです。
こんな本だわさ
年金受給開始年齢の引き上げ、定年の延長など、働き方をめぐる環境は近年驚くべきスピードで変化し続けている。そんな現代日本にあって、あなたは20代で選んだ仕事を70代まで続けるの? 月間200万PVをほこる人気ブロガーちきりんが「人生を二回生きる」働き方を具体的に提案する人生論。 文庫版の解説、柳川範之東大教授による「明るい働き方を実現するための指南書」も収録。
〈序章〉 “働き方”ブームが示すモノ
〈第一章〉現状維持の先にある未来
〈第二章〉世界を変える3つの革命的変化
〈第三章〉新しい働き方を模索する若者たち
〈第四章〉「ふたつの人生を生きる」
〈第五章〉求められる発想の転換
〈終章〉 オリジナル人生を設計するために
Amazonさんの紹介文を引用させていただきました。
2013年の本です。グサグサ刺さりますよ。
そんな生活を本当に自分は楽しいと思えるのか
検討すべきは、「そんな生活で食べていけるんだろうか?」ではありません。確認する必要があるのは、「そんな生活を、本当に自分は楽しいと思えるのか?」ということです。それさえできれば、他のことが満たされなくても(=たいしたお金が儲からなくても、世間から褒めてもらえなくても)幸せで楽しいと思えるのか、ということです。
そして、もしその答えがイエスなら、それは本当に幸せなことです。
なるほど。
僕の場合で恐縮なのですが、今の仕事(コールセンター)をやっていて「本当に楽しい」とは思えていません。
そりゃ良い人たちもいるのでそこそこは楽しいです。
けど、毎日スーツを着て混雑した電車に乗って仕事して飲んで帰って寝る、といった生活はずっと続けたいとは思わない。
どちらかといえば教員の方が「楽しい」です。
ただメンタルが潰れたあの1年は地獄でしたが、その前(副担任として赴任してたとき)は程よく楽しかったですね。
メンタルが潰れなければ担任でもいいんですけどね。
そう考えると「正教員」にこだわらなくてもいいかもしれません。(今のところ)
「辛くなったら適当に退こう」という無責任な考えはないのですが、臨時的任用のほうが1年間ごとの契約なのでその期間さえ乗り切れば万が一メンタルが潰れても退いて休みやすい(回復に努めやすい)かもしれません。
他者からの評価を気にしないのであれば臨時的任用教員で一旦落ち着くのも有りではないでしょうか。(もちろん教養を深める努力はします)
そんな感じで「正規雇用」「正社員」にこだわらなくても十分に楽しい人生は送っていけるのではと感じています。
で、あなたは何がやりたいの?
大好きな旅行や美術館巡りを楽しみ、自宅にいる時は料理と韓流ドラマにたっぷりと時間をかける。そして、誰にも強制されることなく気ままにブログや本を書いてすごす日々が、なによりも楽しいのです。
というのがちきりんさんの考え方です。
「そりゃそうでしょう」と思うかもしれないが、所属意識がないと不安で仕方なくなる人や、ひとり旅行が全く楽しくない人や、一週間もだらだらしてたら逆に会社に行きたくなる人もいるのです。
僕もどっちかといえばちきりんさん寄りです。
家でブログ書いたり本を読んだりしているのは楽しいし、晴れている日は自転車に乗って出かけるのだけでも爽快になります。
最近は筋トレも楽しく取り組んでいますしねw
「やりたいことがあるのか」を論じるときに、ちきりんさんは上記のようなささやかな日常が「なによりも楽しい」と書いてくれています。
これには勇気をもらえますね。
「ちきりんさんはお金があるから、人気ブロガーになったから」という見方もありますが、彼女はお金がない学生時代からバックパッカーで旅行を楽しんでいましたし、全く人気のない無名ブログを4年間書き続けていました。
幸せなんて所詮、自己満足です。自分が楽しければ他人の目は気にならないし、世間体が悪くても、傍目にはイケていなくても、もちろんお金が得られなくても、全く問題ないと思えるくらい好きなことがあるからこそ、人生が変えられるのです。
やりたいことは、社会的に意義のあることや、周囲が驚くような大きな目標でなくてもかまいません。大事なことはただ、「それは、誰に評価されなくても、経済的な見返りがほとんどなくても、やり続けたいと思えるほど好きなことか?」という点だけです。
「自分がやりたいことが明確になれば、人生はものすごく楽になる」と彼女は主張しています。
どれだけ具体的にイメージができるか
職業人生の再設計に向けて、まずは、自分はどこに誰と住んで、何時に起きて、どんなことをして毎日を過ごしたいのか、具体的に考えましょう。「旅行でもしながらのんびり暮らしたい」などというぼんやりした言葉では意味がありません。仕事を辞めた後に数回の旅行を楽しむことくらいは誰にでもできるでしょうが、旅行だけで後半人生を埋めることはできません。大事なのはどれほど「手に入れたい生活イメージが具体的に想像できているか」という点にあります。
「もう働きたくない!」などと、やりたくないことだけをイメージしていた人が本当に仕事を辞めると、毎日退屈で耐えられなくなります。嫌なことの裏返しや、憧れの誰かの生活から借りてきたような、ぼんやりとしたイメージだけでは、人生を心から楽しむのは不可能です。
いくら真剣に考えてもやりたい生活がイメージできなかったら? そうであれば、迷わず今の生活を続けましょう。それがきっとあなたにとって一番ましな人生です。
でも、もし「そう言えば、こういう生活がしたかったんだ!」というものが見つかれば、毎日のスケジュール表を作るくらい詳細に、その生活を想像しましょう。そして、本当にそういう生活がしたいのかどうか、時間をかけて考えてみてください。1週間くらいの休みを取って、予行演習をしてみるのもいいでしょう。
ですって!
グサグサ刺さりすぎて引用が長くなってしまいましたが、生半可な気持ちで「会社を辞めてやりたいことを毎日やるぞ!」って決めると大失敗をしてしまうんですね。
僕は子供たちに触れ合うのが好きなんですよね。
けど本音は「朝の早起きが苦手」っていうのはあります。
教員になると残業も結構ありますしね。
ぶっちゃけ教員が「心からやりたいこと」なのかは分かりません。
こうして自由に本を読んだり文章を書いているほうが、おだやかに楽しめる「心からやりたいこと」なのかもしれません。
お金になるとかならないとかは一旦置いといて、です。
自分の今の仕事、転職してやってみたい仕事、仕事とかそういう観点ではなく本当に自分がやりたいと思えること。
そんなことをゴールデンウィークに熟考してみるのも良いかもしれませんね。
ということで
ちきりんさんの本を再読していろいろ考えさせられたところでした。
お金がなくてもミニマムに暮らしていけば、そんなに生活費はかからないだろうしね。
必要最低限あれば。
そういう暮らし方・考え方も増えてきてますもんね。
今度ミニマリストについての記事でも書くかなあ…。
他にも延びていく定年や家族の形、ストック型とフロー型の考え方などにも触れて書かれています。
大企業で働く、手に職があれば安泰ってわけでもないといったことにも言及しています。
働き方を見直すヒントにぜひ。
なお、Amazon【50%ポイント還元】GW文春祭りということで5/4までは実質半額で読めます。(kindle版が)
よかったらご活用ください!
そんじゃーね!
おわり!